心理学部心理学科の特色

◎ 心理学部心理学科で取得できる資格

 

【公認心理師(受験資格)】*指定科目を履修して大学卒業後に大学院修了または実務経験も必要

公認心理師の資格取得に関する情報は「日本心理研修センター」のホームページで確認できます。

一般財団法人 日本心理研修センター

 

【認定心理士】*指定科目を履修して申請すれば取得可能

認定心理士の資格取得に関する情報は「日本心理学会」のホームページで確認できます。

認定心理士資格申請 | 日本心理学会

 

【臨床心理士(受験資格)】*大学院修了が必要

臨床心理士の資格取得に関する情報は「日本臨床心理士資格認定協会」のホームページで確認できます。(本学大学院は臨床心理士資格取得に関する第1種指定校です。)

公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会

 

◎ 宇部フロンティア大学心理学部心理学科の三つのポリシー

 

【大学の三つのポリシーとは】

 各大学は、それぞれの教育理念を踏まえ、次の三つのポリシーを一貫した理念の下に策定します。それらに基づく体系的で組織的な大学教育を不断の改善に取り組みつつ実施することにより、学生の学修成果を向上させ,学位授与にふさわしい人材を育成し,社会へと送り出すことが必要とされます。

三つのポリシーと運用に係るガイドライン(文部科学省中央教育審議会大学養育部会第40回配布資料)より

 

○アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

 各大学、学部・学科等の教育理念、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーに基づく教育内容等を踏まえ、どのように入学者を受け入れるかを定める基本的な方針であり、受け入れる学生に求める学習成果(「学力の3要素」※についてどのような成果を求めるか)を示すものです。

※ 学力の3要素とは(1)知識・技能、(2)思考力・判断力・表現力等の能力、(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度です。

○カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

 ディプロマ・ポリシーの達成のために、どのような教育課程を編成し、どのような教育内容・方法を実施し、学修成果をどのように評価するのかを定める基本的な方針です。

○ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

 各大学、学部・学科等の教育理念に基づき、どのような力を身に付けた者に卒業を認定し、学位を授与するのかを定める基本的な方針であり、学生の学修成果の目標ともなるものです。

 

【宇部フロンティア大学心理学部心理学科の三つのポリシー】

 人々のニーズに応じた心理的実践を医療、福祉、教育、司法、産業などの現場で展開できる幅広い教養及び高度な専門知識・技術、判断力をもつ人材の育成を目的とます。

 

《アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)》

 心理学部心理学科では、ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーに示す内容を達成するために、以下に示す学生像を求め、入試選抜・入学前教育を実施します。

 

(1)求める学生像

    • 心理学を通して人間に対する強い関心を持ち、実践活動を通じて学術を極めることができる人
    • コミュニケーション能力、スキルを使い自分の考えを持つと同時に他者の意見も柔軟に取り入れることができる人
    • 常に新しいことに挑戦するフロンティア精神をもって社会で活躍しようとしている人
    • グローバルな思考で地域に主体的に参加するために必要な素養を心理学を通して身につけたい人
    • 心理学を通して人々に笑顔を届けたいと考えている人

 

(2)入試選抜について

 心理学部心理学科では、求める学生像受け入れのため、教科の試験や高等学校からの推薦、総合型選抜および大学入学共通テストを利用した試験等、多様な入試選抜を実施します。

 

(3)入学前教育について

 大学教育を受けるのに必要な基礎的能力の向上のため、心理学部心理学科は入学予定者に課題を与え、その提出を求めます。もしくは、入学までに学習しておくべき項目を提示します。

 

《カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)》

 心理学部心理学科のカリキュラムは、心理学とその他の幅広い分野について学ぶことにより、複雑化した社会で課題解決ができる能力を身に付けることができるよう編成しています。同時に、ディプロマ・ポリシーに掲げる能力を身に付けるため、教育課程において以下のことを実施します。

 

(1)教育課程の編成

    • 教育課程は「基礎・教養科目」および「専門科目」からカリキュラムを構築しています。「基礎・教養科目」は入門、情報処理および語学からなる「基礎科目」、社会の理解、自然の理解、人間の理解からなる「教養科目」及び「コミュニケーション科目」と「キャリア科目」からなっており、それぞれから卒業に必要な単位を修得するようにしています。ここでは高校から大学への接続を円滑にしながら諸科学への興味関心と理解を深めると同時に、心理学の基礎的思考方法を習得してコミュニケーション能力を育成することで、柔軟な思考と表現力を高めていけるよう支援します。また、地域に貢献する積極的態度を育成するため、キャリア形成に関する科目や地域における実習を含む科目を1年次から4年次までの継続性のある教科目として配置しています。
    • 初年次教育を重視し、1年生の必修科目に心理学基礎ゼミナールを開講し、年間を通じて学習方法や、グループワークで自分の考えを主張する能力の修得を目指します。
    • 心理学の専門科目を「学部共通」、「心理学基礎科目」及び「心理学展開科目」に分け、学修する内容の順序性、関係性を踏まえて教科目を配置しています。
    • 主体的に学び、考え、様々な状況に対応できる力を身につけられるよう各科目では主体的な学びを推進しています。
    • 「公認心理師コース」では、心理カウンセラーとなって臨床心理学の知見を地域の人々の健康の増進や安心のために活かすことができるスペシャリストを養成します。このために、「研究法」と「基礎心理学」を基盤として、公認心理師に求められる「公認心理師関係」の関連科目をコースの必修科目としています。また、「ゼミナール(卒業研究を含む)」を通して未知の領域に挑む意欲と探求心を育成します。
    • 「ビジネス心理コース」では、一般業務の中で心理学やコミュニケーション力を活かしていくことができるゼネラリストを養成します。このために、「研究法」と「基礎心理学」を基盤として、ビジネス場面に求められる「ビジネス心理関係」の関連科目の履修をコースにおいて推奨しています。また、「ゼミナール(卒業研究を含む)」を通して未知の領域に挑む意欲と探求心を育成します。

 

(2)学修方法・学修過程

    • 学習時間を確保するため、年間の履修登録単位数の上限を48単位と定めています。また成績が優秀な学生には、追加での履修登録を認めています。
    • 全学的に、アクティブラーニングによる授業に取り組んでいます。これにより、学生に能動的な学習の仕方を身に付けさせます。

 

(3)成績・学修成果の評価

    • 各科目の評価は、「定期試験(中間・期末)」「小テスト・授業内レポート」「宿題・授業外レポート」「授業態度」「プレゼンテーション」「グループワーク」「演習」「実習」の8つの評価項目のうち複数組み合わせて、100点満点で総合評価します。
    • GPA(Grade Point Average)に基づいてゼミナール担当教員が学生に対して学修に関する相談を実施しています。特に2年次の「ビジネス心理」「公認心理師」コース選択時にはGPAを学生がコース選択をするための参考資料として重視しています。
    • 4年生の「ゼミナール(卒業研究を含む)」科目の中で、心理学についての総合的な知識・技術の確認・評価を行います。

 

《ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)》

 心理学部心理学科では、建学の精神である「人間性の涵養と実学の重視」を教育の基本理念とし、卒業に必要な単位数124単位を修得し、以下に掲げる能力を身に付けた学生に、学位を授与します。

 

1.カウンセリングマインドと実践的理解の深化

 様々な生活課題を抱えている人々および世界の人々に肯定的な関心を持ち、社会活動等を通じ、学問を深めることができる。

2.豊かな教養を拠り所としたアサーティブな自己表現

 幅広い教養力で柔軟にものごとを考え、自分の考えも主張できる。

3.変化を受け入れ主体的に取り組む態度

 地域社会や心理の現場において、新たな変化に怯まず、意欲的に対応することができる。

4.心理学的知見に基づいた多面的な問題解決力

 心理学やその他の幅広い分野で得た知識を基にコミュニケーション能力やスキルを発揮して地域社会や心理の現場で問題解決に努める。

5.心理学を活用した地域社会における多様な協働力

 心理学を活用して人々の笑顔につながるサービスを提供する心理の専門家やビジネスマンとして地域社会で活躍する。