学生の皆さんへ -遠隔授業の実施について-

                                                                                                  2020年4月23日

                            学生の皆さんへ -遠隔授業の実施について-

 

                                                                                                    学長 長坂祐二

 

 新型コロナウイルス感染拡大に対する全国緊急事態宣言を受けて3つの密(密閉、密集、密接)の回避がより強く求められています。特に、密集・密接については80%削減が目標になっています。

 本学の現状において、この目標を達成するための十分な対策を講じて対面授業を実施することは困難であるといわざるを得ません。

 文部科学省は、「学生の学修機会を確保するとともに、感染リスクを低減する観点から、いわゆる面接授業に代えて、遠隔授業を行うことが考えられる」としています。その具体的方法として「テレビ会議システム等を利用した同時双方向型の遠隔授業や、オンライン教材を用いたオンデマンド型の遠隔授業を自宅等による学生に対して行うことは可能」であるとしています。

 本学では、このような状況に対応するため、可能な限り対面授業を遠隔授業に切り替えることによって単位の修得に必要な授業を実施します。学生の皆さんにおかれましては、遠隔授業の受講が可能になるように、それぞれ状況に合わせて通信環境を整えていただきますようお願いします。

 

1.遠隔授業の概要

 本学では、「Googleクラスルーム🄬」を活用したオンデマンド型遠隔授業を実施します。本学が実施する遠隔授業のイメージは以下の通りです。なお、一部の授業では、テレビ会議システム等を利用した同時双方向型遠隔授業が実施される場合があります。そのような授業を受講する場合は、担当教員の指示に従って受講して下さい。

 

(1)オンデマンド型遠隔授業のイメージ

・学生は、それぞれの端末(スマートホンやパソコン)から、配布されているアカウントにより「Googleクラスルーム🄬」へログインします。

  スマートフォンでは、「Googleクラスルーム🄬」のアプリをダウンロードしてください。

  アカウントとパスワードは、4月中にお知らせします。

  操作については、操作マニュアル(4月中にホームページに掲載予定)を参照して下さい。

・教員は、教材(文書、音声、動画など)をアップロードし、それに関する課題を出します。

・課題は、レポート形式、問題形式、アンケート機能を利用した多肢選択問題形式などがあります。

・教材については、学習教材として配信されているものを指定する場合もあります。

・教材に関する質疑応答は、必要に応じて掲示板を利用してクラス全員で共有します。

・学生は、課題に対する解答を作成し、提出(アップロード)します。

・課題の提出をもって出席の確認とします。

・教員は、提出された解答を採点し、コメントを付けて返却します。

 

(2)15回分の授業を担保する方策

・教材と課題は、5月~7月に分散して順次アップロードし、7月末日までには15回分が終了するようにします。

・概ね1週間に1課題を目安としますが、例えば授業の準備が遅れて第1回目の課題のアップロードが6月になった場合は、6~7月に15回分を分散してアップロードします。

・各回の教材のアップロード時期に合わせて、課題提出期間が設定されます。

・15回の出欠の確認は、15回分の課題提出により行います。

・学生の通信環境が整わないために初めの数回の課題提出が遅れた場合は、遅れて提出された課題をもって出席扱いにします。

 

(3)成績評価

・大学の教室で期末試験を実施できない可能性が高いので、遠隔授業で提出された課題で採点します。

 

2.演習・実習など、遠隔授業で代替できない授業科目の取扱方針

・学内での対面授業の実施は、5月29日までは中止とし、6月1日以降に延期します。

  ただし、感染拡大の状況により、6月以降も対面授業を中止せざるを得ない状況が続く可能性があります。6月以降の方針については、緊急事態宣言の動向を見て、5月中旬以降にあらためてお知らせします。

・5月に学外実習が予定されている授業については、担当教員からの指示に従って下さい。

 

3.自宅の通信環境が不十分な学生への対応

・最低限必要な通信環境は、スマートフォンによるインターネット接続が可能な環境です。

・自宅の通信環境が不十分なために遠隔授業を受講することができない場合に限り、大学のパソコン室の利用を許可します。

・3つの密の回避策:密閉(パソコン室の換気)

          密集(一人での利用のみ許可、グループでの利用禁止)

          密接(使用前後の手指の消毒、飲食の禁止、キーボードとマウスを毎回新しいラップで覆って使用)

・パソコン室を利用する場合は、教務課に申し出て使用許可を得てから利用して下さい。

 

以上