宇部フロンティア大学附属地域研究所開設記念イベント
「市民と共に考える青少年問題〜思いやりを育むために〜」


平成16年2月22日(日)、宇部フロンティア大学附属地域研究所の開設を記念してのシンポジウムが「宇 部市男女共同参画センター・フォーユー」にて開催されました。当日は激しい雨に見舞われたにも関わらず、地元住民の皆様はじめ、多数の参加者に恵まれまし た。
シンポジウムは、学長挨拶に始まり、続いて地域研究所長による基調講演(今日の青少年をとりまく問題状況)、その後、日々の仕事で青少年に接している専門 家に登壇していただき、パネル・ディスカッションを行いました。更にこれらの議論を受けて、参加者の皆様から多数のご質問及びご意見をいただきました。
以下はシンポジウムのプログラムの抜粋です。

1. 基調講演:木下 謙治(宇部フロンティア大学教授・社会学)

警察庁は、いまや「非行防止、保護の両面が国民的課題」と指摘しています。しかし、この講演では非行そのものについて話すわけではありません。人間の体に たとえれば、体調が悪い時に顔に腫れ物が出たとすれば、腫れ物の部分が非行です。腫れ物は症状ですが、これをよくするためには、体の調子全体をよくしなけ ればなりません。
諸外国に比較して、日本の非行は多くはない。症状は、まだそれほどひどくない、と言えます。しかし、症状の根にある体調はよくない。そこにこそ、危機感を もつべきだと思います。つまり、青少年一般が育ってくる社会環境、そこでの青少年の人間形成の過程にある問題こそが、より重要だと思うのです。
そこで、この講演では、子どもの人間形成に大きな関わりをもつ、家族、近隣・地域社会、遊び仲間というようなプライマリーな集団や人間関係が、どのように 変化してきたかについて話します。そして、そこで生じた変化が子どもの人間形成を、如何に難しくしているかについて話してみます。その上で若干の方策につ いても言及を試みます。

2.パネル・ディスカッション
 
須永 和宏(コーディネーター)(宇部フロンティア大学教授・社会福祉・教育)
長年、家庭裁判所調査官として問題を抱えた少年たちと接してきました。そこでの経験をふまえて、いま、子どもたちがどのように変わってきているかお話しま す。コーディネーターとして、まとめ役でもあります。

草野 英明(宇部市青少年問題協議会副会長)
長年にわたる民生・児童委員の経験、その上に立っての宇部市青少年問題協議会でのご活躍などの具体的場面をふまえて、地域における青少年について話しま す。

今城 敏久(香川高等学校生徒指導部長)
5年ほど前から生徒が変わってきたことに注目されている先生が、高校生を通して現在の青少年の問題や、それへの対処の試みなどについて話します。

高田  晃(宇部フロンティア大学講師・臨床心理)
引きこもり、不登校などの臨床心理相談のベテランです。心理相談の豊富な経験から、今日の青少年の問題や、それへの対応に迫ります。

木下 謙治(パネラーとしても参加)

3.質疑応答

学長 挨拶

研究所長による基調講演

ディスカッションの様子